コンチネンス協会とは

会長挨拶

ごあいさつ

NPO法人日本コンチネンス協会・会長 西村かおる

コンチネンスという言葉はほとんどの方にとって耳慣れない言葉と思いますが、失禁という言葉はどなたもご存じと思います。失禁は尿や便がもれること、また感情失禁といって感情のコントロールがつかないことを示すこともあります。失禁は英語でインコンチネンス(Incontinence)と表現され、否定形です。
コンチネンス(Continence)は失禁を肯定形にした反対語で、排泄がコントロールついている状態を表す言葉です。日本の専門用語では「禁制」と訳されています。しかしながら、非常に残念なことに、専門職でも正常な排泄を「禁制」という言葉で表現されることを知っている方は本当に少ないのが現状です。
日本コンチネンス協会は26年以上前から、全ての人が気持ちのよい排泄ができる社会を目指して活動を開始しました。この時、協会の名称としてコンチネンスという言葉を使うかどうか、ずいぶんと議論されました。禁制では固いし、女人禁制といった言葉と間違われそうです。いずれにしても知られていないのならば新しい概念としてコンチネンスを使おうと決定し、今日にいたっています。
健康と不健康が全くちがうように、肯定的なコンチネンス気持ちの良い排泄の増進、排泄障害の予防を大切に考えています。また年のせいとあきらめられている排泄障害の中には治療が可能なものも数多くあります。もし治療が無理でも、上手に薬を使ったり、パッドやおむつ、管を使うことで生活上問題がならないように快適に暮らすことは十分可能です。
生きている限り、誰もが毎日排泄しています。その排泄が気持ちよくできること、その大切さに気づいていただき、タブー観を払拭したい、そして正しい知識をお伝えしたいというのが当協会の使命と考えています。
毎日の排泄を見直してみてください。もし今の貴方の排尿状態が一生続くとしたら、また排便状態が一生続くとしたらいかがですか? 大変満足、満足、まあまあ、やや不満、大変不満、どのお答えでしょうか?
大変満足の方は現状維持を、どこかしら、改善したい方はセルフケアを、大変不満の方は治療も考慮にいれて、ご自身でできることをみつけていただきたいと強く願っております。
ぜひ、私たちの活動をご理解いただき、一緒に活動していただけることを心からお願い申し上げます。

 

活動目的

この法人は、排泄に障害を持つ当事者、ケアを提供する専門職だけでなく、すべての人に対して、排泄障害の予防や治療及び適切なケアマネジメントの推進に関する、支援、教育、情報収集管理と提供、調査研究及び開発、広報、社会への提言事業を行い、すべての人が気持ちよく排泄できる社会づくりに寄与することを目的とする。

定款

定款はこちら(pdfファイル)をご覧ください。

設立

1989年3月に、本会の母体である「失禁勉強会」が始まりました。1990年3月には「コンチネンス研究会」を設立し、さらに各地域での充実した活動を目指し、1993年7月1日に「日本コンチネンス協会」と改組。その後、2009年4月には、特定非営利活動法人(NPO法人)として新たなスタートをきりました。

会員

個人会員:約700名  法人会員1:7施設  法人会員2:28社

支部:北海道、首都圏、長野、北陸、東海、高知、九州、沖縄合計8支部
2017年3月31日現在

役員

顧  問 阿曾佳郎、大田仁史、川嶋みどり、松田鈴夫、大洞健史、浜田きよ子、花岡真佐子
監  事 鈴木康之、内木京子
理  事 宮城(西村)かおる(会長)、青木久美子(副会長)、山崎章恵(副会長)、 小島みさお、小澤恵美、今西里佳、今丸満美
市民健康推進委員長 山西哲郎

事業の概要

支援活動事業

定義: 排泄に関する悩み・課題を持つ人に対して、解決への方向性を導き出すための支援を行うこと。

排泄の悩みは他人には相談しにくいものです。1990年から始めた当協会の電話相談は、排泄の問題を抱える人々が気軽に相談できる窓口として重要な役割を担ってきました。ここ数年、相談内容も専門的で複雑になってきました。

教育事業

定義:排泄に関する知識・技術・態度を伝え、望ましい姿に変化できるようにすること。

排泄ケアの知識が必要な各種専門家や排泄ケアに関心のある人々を対象に、排泄ケアの基本を学ぶ初級セミナー、実践力を身につける中級セミナーや電話相談セミナーを開催しています。特にコンチネンスアドバイザー(排泄ケアの専門家)の養成を目指し、上級セミナーのカリキュラムを構築しているところです。この他に事例検討大会なども開催しています

情報収集管理と提供事業

定義:上記活動を様々なシステムを活用し、会員をはじめ誰にでも分かりやすく、かつ、社会の隅々まで情報を伝達させる活動。

排泄に関する最新の国内外の情報を収集・整理しデータベース化を目指しています。さらに排泄に課題を持つ本人や家族と、ケアに携わる専門家のネットワークの構築も目指しています。会員に対しては月刊機関誌「コンチネンスナウ」を発行し、全国各地にタイムリーな情報を提供できるようWEBサイトの内容の充実を図っています。

調査研究及び開発事業

定義:排泄に関して未解決な諸問題について調べ、集約、考察し公表すること。排泄ケアや排泄に関する研究から得た課題を具現化すること。

各支部では会員相互の学びを深めるために定例勉強会を開催しています。毎回様々なテーマを取り上げ、事例検討にも取り組んでいます。また排泄ケア用品の向上を目指し、製品のテストの実施やモニタリングなどを行っています。より良いケア用具やケア方法の開発に取り組んでいます。特にケア用品の正しい選択や使用方法が理解できるように、ハード だけではなく、ソフト の充実にも取り組んでいます。

広報事業

定義:排泄についての正しい知識の常識化をはかり、広く一般にいきわたらせること。

「コンチネンスケア」マークの普及推進活動を行う。排泄障害に関する「予防・治療・ケア」などを総称して、コンチネンスケアと表現し、この言葉がすべての人々や社会に、ポジティブに理解されることによって、悩みを抱える多くの人に貢献できると考えています。

社会への提言活動事業

定義:排泄(排泄障害)の持つ偏見を払拭するために、社会に提言し、変革すること。

出版・講演会などを通じて、排泄に関する正しい知識を普及しています。各地で開催される講演会などでは、排泄の暗く隠されがちなイメージを払拭する楽しいイベントが盛り沢山で、気軽にご参加いただいています。

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